【卓球経験者の視点】今の卓球は「別次元」!?観戦が10倍面白くなる、現代卓球の凄さと見どころ解説

【卓球経験者の視点】今の卓球は「別次元」!?観戦が10倍面白くなる、現代卓球の凄さと見どころ解説 スポーツ観戦の楽しみ方

こんにちは、アクティブレポーターのGOです。

皆さんは「卓球」と聞いて何を思い浮かべますか?
温泉地のレクリエーションとしての「ピンポン」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、近年の日本人選手の活躍、特にオリンピックや世界選手権での熱戦を観て、そのイメージがガラリと変わった方も多いはずです。

実は私、中学時代は卓球部に所属していました。

といっても、最初から「卓球を極めたい!」と思っていたわけではありません。本当はサッカーをやりたかったのですが、当時の中学校にはサッカー部がなかったのです。

テニスやバスケットボールにもあまり食指が動かず、消去法で選んだのが卓球部……というのが正直なところでした(笑)。

しかし、いざ入部してみると、そこには独特の面白さがありました。最初は「地味だな」と思っていた基礎練習も、少しずつボールをコントロールできるようになると、俄然楽しくなってくる。

今回は、そんな卓球経験者の視点から、今の卓球がどれほど「別次元」に進化したのか、そして観戦のどこに注目すればもっと楽しくなるのかをご紹介します。

【私の卓球の原点】木製ペンホルダーと「21点制」の時代

私が卓球部だった頃、卓球の世界は今とは全く違う景色でした。

まず、ラケットは「ペンホルダー」が主流でした。部員20人ほどの中で、今では当たり前の「シェークハンド」を使っているのは、1、2人しかいないという時代です。

しかも、当時のペンホルダーのラバーは片面のみ。今のように裏面を使ってバックハンドで攻めるなんて芸当は夢のまた夢で、当時は強烈な「バックハンドスマッシュ」が決まれば、それだけで部内のヒーローになれました。

サービスについても、今ほど種類は多くありません。基本はカットサーブと横回転サーブの数種類。

私はバックからの横回転サーブをいち早くマスターしたのですが、それだけで相手が面白いようにレシーブをミスしてくれて、ほとんどサーブでの得点で試合に勝てた記憶があります。「このサーブさえ出せば勝てる」という、あの快感は忘れられません。

また、試合形式も「21点先取」で、サーブは5本交代でした。今の「11点先取・2本交代」に比べると、一度ミスをしても立て直す時間がたっぷりありました。

今はサーブ2本で交代ですから、自分のサーブ権であっという間に点差をつけられたり、逆転されたりする。このスピード感と緊張感こそが、今の卓球を「見ていて飽きない」スポーツにしているのだと感じます。

【ココが凄い!】現代卓球を10倍楽しむための3つの視点

現代卓球試合を観る時、元経験者としてぜひ注目してほしいポイントが3つあります。

① 「チキータ」という魔法のレシーブ

昔はバックハンドでのレシーブといえば、守るのが精一杯でした。しかし今は、手首を柔軟に使って横回転をかけながら攻撃的に返す「チキータ」という技が当たり前。レシーブをした方が有利になることすらある、この革命的な技術に注目してみてください。

② 「音」で感じる回転の凄まじさ

テレビ観戦でも、ぜひ「打球音」に耳を澄ませてみてください。ラバーがボールを激しく擦る「キュッ」という鋭い音が聞こえるはずです。あの音の鋭さが、そのまま回転の強さを物語っています。

③ 11点制が生み出す「一瞬の油断も許されない」緊張感

サービスが2本で交代し、あっという間に11点に達する今のルールでは、序盤の1点の重みが昔とは比較になりません。常にゾーン(集中状態)に入り続けなければ勝てない、過酷な精神戦も見どころです。

【私の一押し】平野美宇選手の「ゾーン」に惚れる

最近の日本代表は、張本智和選手や松島輝空選手、早田ひな選手など、まるで自分の子供や孫を見守るような気持ちで応援したくなるスター選手ばかりです。

その中でも、私が特に注目し、応援し続けているのが平野美宇選手です。

私にとって忘れられない試合があります。それは、2024年の世界選手権(団体戦)決勝、中国との大一番。

平野選手は、格上の王芸迪選手に対し、圧倒的なスピードと鋭い攻めで3-0のストレート勝ちを収めました。

ゾーンに入った平野選手

あの時の彼女は、完全に「ゾーン」に入っていました。

鋭い攻めで中国選手を圧倒し、ミスをする気が全くしないという無敵の雰囲気。誰にも止められない、世界王者の孫穎莎選手にさえ勝てるのではないか……と思わせるほどの神がかったプレーでした。

実は私も、中学時代の試合で一度だけ「あれ、相手がどこに打ってくるか分かるぞ」という不思議な感覚になったことがあります。

もちろんレベルは天と地ほど違いますが(笑)、そんな「極限の集中状態」的の凄みを感じさせてくれるからこそ、私はゾーンに入った平野選手を応援せずにはいられないのです。

一度あの爆発力を観てしまうと、もう卓球観戦から離れられません。

【経験者の独り言】温泉卓球で「本気」を出してはいけない理由

さて、最後に少しだけ温泉ブログらしいお話を。

温泉宿に行くと、つい卓球コーナーに目が向いてしまいます。そして、ラケットを握ると体が当時のフォームを思い出してしまうのです。

家族や友人と「ちょっとやってみようか」と始めたはずなのに、相手が浮いた球を上げてくると、脳が勝手に「今だ!スマッシュしろ!」と命令を下します。

ここでうっかり、当時のままの鋭いスイングで本気の一撃を叩き込んでしまうと、周囲はドン引きし、場は一瞬で氷つきます(笑)。

温泉卓球の極意は、いかに「経験者であることを隠しつつ、ラリーを長続きさせるか」にあります。

温泉卓球の「おもてなし」

手首を柔らかく使い、相手が打ちやすいところへフワリと返す。実はこれ、本気で打つよりも高い技術が求められる、究極の「おもてなし」なんです。

皆さんも温泉で卓球をする機会があれば、ぜひ「卓球経験者の余裕」を持って、優雅なラリーを楽しんでみてください。

※ちなみに、温泉卓球や観戦で盛り上がった後の「正しい体の癒やし方」はこちらの記事をどうぞ:[【温泉通が伝授】スポーツ観戦・遠征後の「疲れを翌日に残さない」究極のリカバリー入浴術]

【まとめ】卓球は「究極の脳トレ」だ

現代の卓球は、手先の技術、フットワーク、そして何よりも「次の一手をどう読むか」というチェスのような知略が求められる、究極のスポーツです。

目まぐるしく変わるラリーを追うだけでも、脳が活性化されるような気がします(笑)。

次の試合中継がある時は、ぜひ選手たちの「足元」や「手首の返し」、そして「打球音」に注目してみてください。

そこには、温泉卓球とは180度違う、熱く激しい「格闘技」としての卓球が広がっていますよ!